今回は公式のストーリーを翻訳した↓
http://finalerosso.blog136.fc2.com/blog-entry-99.html
を必要だと思われる部分を抜粋しました。
龍の世界で圧倒的な強さを持っていたバカル
その強さ故に自然とその世界で王になりあがってしまう。
しかし、王になったところで求めるものがないバカルは人生というものを考えてそしてそれに飽いていた。
そこへ現れたのが接近した魔界からやってきた
ヒルダーであった。
バカルはヒルダーと出会い、特別である必要な運命を感じ取ったという。
それは理屈など付けれないまさしく直感的なものだった。
そして、その運命へ導かれるように魔界へと足を踏み入れた。
魔界
異空間を漂う小さな惑星の欠片。
「テラ」破滅後の姿。
「太陽」がある惑星に漂着してその時のみ七色の光が魔界を覆う。
七色の光が溢れる日は強者が魔界に移ってきたことの暗示らしい。
魔界に移った後、七色に輝く魔界を見て回った。
景色と現実は違いまさに廃墟だった魔界
魔界で戦う者達を見て、
「彼らはあのように生きるということが-いや死ぬことが-特別でないということがなぜ分からないのだろうか。 名前の分からない死体になるために命を粗末にするとは。 」
自分は使徒になる存在だったのだと自覚をした。
魔界には使徒は他に何人か観察したが、実力はわからなかった。
しかし、彼らには
独特のオーラがあった。
それは私のと同等のものだった。
使徒の大部分は恐れるほどの強さではなかったが、その中で唯一戦慄を感じられる者がいた。
カインと呼ばれる使徒。
バカルはカインと戦う様子何度も何度もを描いたが、その先は全て敗北であった。
ヒルダーが魔界に強者を集めたのは何か意図があるはず。
そう考えたが、特に行動は起こさなかった。
私が運命を避けない限り、その運命もまた、私を避けることはない。
今はただ待つばかりなのだ。
私が空を飛んでいるときに魔界に電力が戻った。
魔界に電力が戻ってくることは稀で
アントンが寝たときと、
ルークが電力を使っていないときしかない。
魔界に光が戻ったが、すぐに消えた。
しかし、その一瞬でバカルはある建物を発見した。
その建物は光が入った瞬間、普通と違うように見えた。
私はそれが気になり、ルークのいるメトロセンターに向かい飛んだ。
ルークに火が灯るように頼んだ。
そして、ルークは少し考えた後、いくつかのスイッチを入れた。
そして先ほどの建物を確認した。
その光景は
目の前で龍一匹がごうごう燃え上がっている火の中で首を長く伸ばし泣き叫んでいた。
建物を利用した象徴的なイメージだったが、意図が理解できた。
この建物は私という証拠はない。
しかし、魔界には私以外に龍はおらず、ルークの世界にも龍族は存在しなかったことがそれを物語っていた。
しかし、それだけではなかった。
龍が死ぬ絵の周辺には三種類の形があった。
それは各々の生命体の死が投影されていた。
一つは形状が曖昧な何者かが洞窟の中で体が散らばって消えていた。
もう一つは脚が複数あるが、崩れる石の山に敷かれて死んでいた。
最後の一つは四つ足で歩く、口が飛び出ている者が別の空間に吸い込まれていって肉体がばらばらに裂かれていた。
これをルークに問い詰めようと考えたがやめた。
"黙秘"という行為は言い逃れに最適な方法と感じたからだ。
彼が発声できないふりをしているだけかもしれない。
自分で全て調べなければならないのだ。
私は魔界に残った数少ない古代図書で資料を集め、そして魔界の者達から伝説を聞いて整理した。
時々、魔界があかるくなると新たな建物がないか見に行った。
その中には使徒、使徒と推定される者の死が描かれていたが、
知らない者もいた。
彼らはまだ魔界にいない者なのか?
そして、そこにはヒルダーとカインの死は描かれていなかった。
未来が確定していなから?それとも死ぬことがないから?
それは分からなかった・・・。
時は数十年流れ
改めて確認したが、最後と思われる絵があった。
なぜなら、それは使徒の死を描いていなかったからだ。
その絵は男女一組が豊かな世界を見ている図だった。
カインとヒルダーの死がないことから、これは彼らではないかと推定される。
しかし、これでヒルダーの目的ははっきりした。
"惑星テラの再創世"
魔界の伝説、文献に登場するこれを本気で実現させる気であると。
材料は今の世界の滅亡とテラの神々の犠牲でとされている。
テラの神々の犠牲とは即ち使徒の死のこと。
なぜテラの神々と使徒が同一であるかわからないが、
カインと自身を除く使徒を犠牲にすればテラを復活できると考えたらしい。
私はついに運命に出会うことができた!
カイン!
ヒルダーの計画ですら死なない奴が、私の死で作られた地を踏み、新しい世界の神として残るだろう。
私は絶対にそれを許容できない!
「クハハハハ。私がヒルダーの計画を阻止することに成功できたならば、この世は滅亡しない、つまり多くの命を救うことになるだろう。
仮にも暴龍王と呼ばれたこの私がこの世の滅亡を防ぐ"救世主"の役割を担うとは!! クックッククク。」
――
そうしてバカルは魔界で戦争を起こした。
永遠の命が得られるといわれる生命水を一人で占めるために。
もっともこの生命水と呼ばれる存在自体眉唾ものだったが。
しかし、全ての使徒の相手をしていたが当然押されていた。
ヒルダーは交渉を持ちかけておとなしくしているなら元いる惑星に送ると言った。
しかし、バカルは気が付いていた。
ある惑星から数十年魔界が離れていないことに。
この惑星がヒルダーの計画を実現させるところなのだろう。
だが現実、使徒に囲まれどうすることもできなかった。
バカルがあの絵のように死なねばならないのかと感じていたとき、
彼にある考えが頭をかすめた。
「ところで…度々降参しろとは言うがさっきから気にかかる事があってね。 明らかに殺す機会はあったのに殺さないでいるのは…」
「まだ私に慈悲の心が残っているのかも知れませんね。」
「"我々が我々を死に至らしめることはない"」
バカルは考えたのだ。計画に必要な使徒ならここで死ぬことはないと。
もちろんヒルダーは反論した。
しかしその瞬間、あろうことかバカルはカインに向かって突進した。
バカルを囲む陣でカインの守る方向はカイン一人しかいない。
当然のことだった。彼は"極強"なのだから。
カインはバカルを見て、右手に力を集めた。
それだけで大地は震え、建物は壊れ、弱い者は気を失った。
カインが攻撃しようとした瞬間、カインは右手を振り降ろさずバカルを避けた。
結局、バカルは遠くまで飛んで逃げてしまった。
皆一瞬の出来事に呆然としていた。ただバカルが飛んで行った方向を、そしてカインを、そしてヒルダーを、交互に見つめているだけだった。
カインも自らの行動が理解出来ないことのように、自身の右手をあちこち改めて見ていた。
――
私はルークに問い詰めた。
やはり、どのように問い詰めても答えないので
今回は本格的に手で制した。
私には魔界から飛び出す必要があった。
しかし、異空間の移動は現在ヒルダーだけが行えること。
ならば他に手段がないか探していたのだ。
だが、ルークを問い詰めても視線を逸らすだけだった。
諦めてルークが見ている方角を見るとそこにはうっすらと明るい塔があった。
私はすぐに塔まで飛んで行った。
なんとこの塔は魔界の空を突き抜け、別の世界につながっているらしい。
塔周辺には理屈は分からないが光を遮断することができるらしい装置が備えられていた。
再びルークの元にまでより話した。
「ハハ。 今考えれば創作家は完全に私側だな。
こっそりとこういうものを作っておくとは。
あの塔の上にはどのような世界と繋がっているのか分からないが、
まあどうせここより地獄であるはずがないだろう。
だんまり老人が私の頼みをひとつ聞いてくれるだけでこんなに心強いとはな。
クックク。そういえば一人孤独に戦った幼い頃や退屈な王と対峙した時はいつも私側に味方はいなかったよ。
これはどうしたことか、急に有難みを感じるぞ。
私たちは友人なのか創作家?」
「・・・。」
「ところで、こんな考えが思いついたんだが・・・もし創作家が予言者でなく、
ヒルダーがそうさせるようにしたのなら?
だから…あたかも予言をするように私に全ての事を見せたが、
その全ての事はヒルダーが予め緻密に組んでおいた脚本通りに
私が行動するよう誘導させるためだけに過ぎないならば?
もしそうならあなたが私を逃走させることまでヒルダーの計画に含まれているというならそれでもいいだろう。
ひとまず私がここで生き残れるのならひょっとしたらまだどうなるか分からないだろう。
未来は決まっているわけがないだろう?
そうじゃないとしても、少なくともこのぼけた魔界で燃えて死ななくてもいいのなら何でも甘んじて受け入れられそうだよ。 クックックク。」
塔を通る間いくつもの実験死体を見た。
私はこの塔を
"死者の塔"と名づけた。
塔は予想通り、別の世界へ通じていた。
その名はアラド惑星。
私はこの世界の構造を理解した。
上には魔界、下にはアラド大陸、私がいる位置が天界だ。
この惑星はヒルダーの計画を遂行するもの他ならなかった。
私は全てのことがヒルダーの思い通りにならないことを重点とした。
まずはこの惑星と魔界をつなぐ
"死者の塔"を封印した。
なぜなら、この大陸にこれなければ行動すら起こせないのだから。
次にやったことは天界の魔法をなくすことだ。
こうすれば万が一ヒルダーが天界に訪れた際に魔法力を素早く感知することができる。
だが、本当の狙いは別にあった。
ヒルダーが望むのは使徒の死。
しかし、カインがそうであったように使徒は直接使徒を殺すことができないし、
ヒルダー自身も私を殺せるほどの力を持っていない。
ならばどうするか。
恐らくヒルダーはこの惑星の未熟な生命体に使徒を倒すまで成長させる気か?
数百、数千年かかるのに…?
だが、私が天界に来ることさえヒルダーの計画の内ならば?
バカルという試練を与えて訓練させる?
そして私が耐えることができないと…。
このままでは彼女の手の平で踊らされたままだ。
ならば、計画に小さな歪みを作ればいい。
計画が巨大で緻密であればあるほど、小さな歪みであっさり崩れるものだ。
私は天界を支配し、そしてこう告げた。
「未開な生命体らよ。 私は貴様らにあえて想像することもできない最大の試練を与えるから一度強くなってみろ。
貴様らに潜在能力があり、プライドがあるならば万が一の可能性があるだろう。
だが、それはヒルダーの予想を遥かに超えるものでなければならない。
そうしてこそヒルダーの計画のズレを作り出すことができる。
私はヒルダーが信じる以上に貴様らを信じてみる。
貴様らがいつの日かカインとヒルダーを始末できる日を思い描いているという話だ!!
だが、魔法のような一つの力だけに依存しては絶対に彼らに勝つことはできない。
他の多くの力が必要だ。 必ず貴様ら自身で何かを見つけ出さなければならない・・・!!!」
こうして天界は魔法が禁止され、500年に渡る封鎖は始まった。
――
Ep2-1
7人のマイスター(別ページ予定)
話がつながらなくなるので
簡単に手折ると7人のマイスター達の:プロジェクトゲイボルグはヒルダーの仕業だった。
だがバカルはそれを利用し、ヒルダーの想像を超えた成長をさせるために
あるマイスターの一人プロジェクトの成果を残すように交渉。
結果、プロジェクトは自体失敗に終わるが、機械革命という形になってバカルの思惑が現れることになる
――
バカルが天界に来て500年の月日が経過した。
7人のマイスター達の失敗から天界人たちがさらに発展させ機械革命を起こしていた。
バカルの城は燃え上がり、あちこちから爆破音が鳴っていた。
バカルはヒルダーと再び会い会話していた。
「天界人が私に敵対するにはまだ早いのではないのか?」
「ええ、しかし未来から来た友人ならどうでしょうか?」
「フフフ・・・未来からとは・・・相当急いでいるようだなヒルダー。」
「彼らは私に挑戦するほど特別なのか?」
「おそらく。」
バカルは龍に変身し、ヒルダーを見下した。
「使徒ですら、私をどうすることもできないのに!どこの誰が私をどうにかできるというのか!」
d未f来とは…相当急いでいるようだな。 ヒルダー。
ヒルダーは小さな笑みを浮かべていた。
――
所々傷を負っていたバカルの目の前には冒険者達が立っていた。
その背後には次元の裂け目が開いていた。
「君らが未来からきた友人というわけか?何年後から来たんだ?」
「500年後だ。」
「・・・500年後、また500年待たないといけないのか。私たちの三龍たちはどうした?」
「あんな粗末な龍は倒したぜ、転移してきた使徒たちも倒したんだ。あの程度敵じゃない。」
「よくやった。その使徒たちというのはシロコ、ロータス、ディレジエか?」
「どうしてアンタが未来のことを知っているんだ?」
「フ・・・順序が決まっているのか、配置したのかは私にも分からない。しかし人間だけでなく天界人と魔界人、黒妖精まで加勢したのか。
可能性があるならば一つも逃さないということなのだなヒルダー。」
「お前と話をするためにはるばる来たわけじゃない。
歴史では天界人が機械革命でお前を倒したことになっているが、今日は天界人達の苦労をちょっと減らしてあげようと思ってな。
すでに大きな傷を負っているようだが慈悲を施す必要なんざない!」
「クックックッ。天界人らが私を殺したと教わったのか? こんな機械らで? 残念ながらこういう粗悪な物ではまだ私を殺すことはできない。
だが私の体力を大きく減らしたことはできたな。彼女はこの時を狙ってここに連れてきたようだ。良い作戦だ。
さて、私が本当の歴史の勉強をさせてあげよう。 私がもし今日死ぬならば、君らの過去もそういうことになる。即ち私を殺したのは天界人でなくいつも君らだという事だ。その事実が変わることはない。」
「!?」
「少しは理解できているようだな。 君らの種族が強くなろうとするのは今から500年だ。
ヒルダーは私が彼女の計画を遮ったままの状態が続けば自分の予想を覆されると考え、私が死ぬ時を早めたようだ。
別に君らがこのようにわざわざ遠い未来から私を訪ねてこなくてももうすぐ私が大陸に降りて行くつもりだったのだが。なるほど、それで彼女は事を急がせたのか。
クク。さしずめ未来のヒルダーは異空間を思い通りに操作できるということなのか。君らを正確な時代の過去に送ることができるとはね。」
周辺全てが燃えていた。そうだ。私が火の中で死ぬことを暗示していた。それが今ということか。まだすべき仕事が残ったいたのだが。
「君らの話を聞いてみるともしかしたら本当に私が今日ここで死ぬかもしれない。 私の体力が消耗した今は確かにチャンスだ。 このまま死んで君らの強さを正確に測ることができないのがとても惜しい。」
バカルは心が震えるのを感じた。彼が数百年間努力した結果がすぐ目の前にいるからだ。彼は一人一人を順番に正確に見極めた。果たして私の努力がこれらにどのような影響を与えられただろうか?
それともただの彼女の操り人形に過ぎないのだろうか。
「君らの強さはヒルダーの思い通りなのか、それともそれ以上なのか。私がヒルダーの計画を500年遅らせている間に君らの種族らは少しでも成長したのか、 もしくは何も変化がなかったのか。
このようによく構成されたゲームではほんの小さなズレが大きな変化をもたらすものだ。」
「そうだな、もう一つズレがあるかもしれない。たとえ私が傷ついたとしても君らが私に勝つことができるかな?
私が今日死ぬ運命を避けることができなくとも私を殺すのは君らではない未来から来た別の者らかもしれないな!」
巨大な龍の口が大きく開かれ、その中で巨大な火の玉が轟々と燃え上がり始めた。
――
簡単に言えばバカルとヒルダーのチェスゲームですね。
ヒルダーは使徒を討つ者を(ただしヒルダーとカインが残るようにする)、
バカルはヒルダーとカインを討つ者をお互い育成していくというストーリーです。
(バカルはテラ再創世のための犠牲を防ぐ形になったのを皮肉って救世主と言っていた。)
問題点はバカルのこの行動がヒルダーの計画の内か外かというところですね。
計画の内ならバカルすらも手ごまに取られていたということだし、
計画の外ならヒルダーにとってとんでもないイレギュラーが発生する要因になります。
それは今後のストーリーを追っていけばわかるかもしれません。
バカル自体は粗暴な名前に反してかなりの切れ者のようですね。
というか使徒は全員それなりの情報網と知識を持っているようです。
それに比べたら冒険者達はまさしく無知なんでしょう。
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